こんにちは!看護師のろいです(*^_^*)
皆さん『気胸』って聞いたことありますか?
まず『肺』は2枚の膜から作られています。この膜の事を『胸膜』といい、内側(臓器側)の膜を壁側胸膜(胸壁)、外側の膜を臓側胸膜といいます。この2つの膜の間を胸腔といい、胸腔は通常、閉鎖されているため陰圧(大気より低い)であるため、胸壁から離れずに広がった状態に保たれています。
『気胸』とは、何らかの原因により胸腔内に空気が流入することで、胸腔内が陰圧でなくなり(胸腔内圧が上がり大気圧と等しくなる)肺がしぼんでしまう(虚脱)ことを言います。
『気胸』は、原因によって自然気胸、外傷性気胸、医原性気胸に分かれ、自然気胸はさらに原発性と続発性に分けられます。
『気胸』にもいくつか種類はありますが、今回は、看護師の私が”自然気胸”(続発性)について原因や症状、リスクについてまとめたものを紹介します!
自然気胸って?
原因や症状の解説をする前に、自然気胸について簡単に説明します!
こんなことが原因かも?
上記でもお伝えしたように、気胸は原因によって分類されます。
では、続発性自然気胸はどのような原因によって起こりやすくなるのでしょう。
あなたは大丈夫ですか?
喫煙関連肺疾患
喫煙関連肺疾患とは、慢性閉塞肺疾患(COPD)や結核などといった喫煙していることによって発症しやすくなる病気です。
このような疾患がある方は、肺の機能が低下しており、胸膜などももろくなっていることが多いです。
そのため、臓側胸膜が破綻しやすく、気胸になってしまう可能性が高くなってしまうのです。
間質性肺炎
間質性肺炎とは肺の先の方にある肺間質という部分が炎症や線維化を起こしてしまう疾患です。
炎症・線維化することで、肺間質が硬くなってしまい破けやすくなってしまいます。
それによって、気胸となってしまう可能性が高くなります。
肺がん
上記でもお伝えしたように、肺自体の機能が低くなっている事で
気胸の発症リスクが高くなっています。そのため、肺がんも肺自体の機能が低下している状態であるため、
気胸になる可能性が高くなってしまうのです。
この症状には注意!?
自然気胸では主に3つの症状があります!!
-
- 突然来る胸の痛み
- 呼吸困難
- 呼吸困難感(痛みで息を深く吸えない)
補足
原発性自然気胸は自然治癒を促すために、安静療法が適用される事もあります。
勝手に治るだろうと放置せずに、病院へ受診してください!原因によってはしっかり治療を行わないと命に関わる場合もあります!
他にもこんな病気の可能性が・・・
胸の痛みや呼吸困難がある場合、自然気胸だけでなく他の病気の可能性も視野に入れましょう。
重症化するとこんなに大変。
気胸が重症化すると、いろんな支障が生じてしまいます。
・呼吸ができなくなり命に関わる
・再発を繰り返す可能性
・手術・手術に付随した長期的な入院
看護するためにも・対策するためにも、病気に対してしっかりとした知識をつけましょう!
看護する方→
予防をする方→予防