こんにちは!看護師のろいです(*^_^*)
今回は『気胸』患者さんへの看護を
私の経験や知識をともにご紹介していきます。
『気胸』については違うブログでまとめてあるのでぜひ活用してください。
原因・症状を知りたい方→原因・症状
予防を知りたい方→予防
肺の役割が重要!!
まず、肺の主な働きについて知っておきましょう!
肺は、
苦しくならないように、ガス交換をしています。
ガス交換とは、空気中の酸素を取り込み、体内の二酸化炭素を排出することです。
ガス交換は、
肺胞内の酸素を血液に取り込み、血液中の二酸化炭素を肺胞内に排出する(外呼吸)と
血液中の酸素を細胞が取り込み、細胞の不要な二酸化炭素を血液中に排出する(内呼吸)の
2つによって成り立っている。
以前のブログ(心臓のしくみ)でもお伝えしたように
心臓は酸素と栄養素がないと動くことができないため、
ということになってしまうのです。
これで納得! 肺のしくみ!
肺は左右にありますが、皆さんは肺がいくつに分かれてるか知っていますか?
肺は、
右肺が3つ、 左肺が2つに分かれています。
右肺は、
上葉・中葉・下葉の3つに分かれ、
左肺は、
上葉・下葉の2つに分けられています。
口から酸素を取り込み、肺に運ぶ道を気管といい、
気管の先を気管支と言います。
気管支が2本に分岐し、左右の肺に繋がっているのです。
右肺に繋がっているのが右気管支、
左肺に繋がっているのが左気管支です。
右気管支の方が短いが、太いです。
さらに、右気管支は角度が緩く(約25°)であり、左気管支は角度がキツい(約35~45°)ので、
誤飲した異物は、右気管支に落ちやすいと言われています。
気胸を判断するために大切なポイント
以前のブログ(原因・症状)で自然気胸の疑いのある症状はまとめましたが、
患者さんが病院を受診した際に行う検査で気胸を見分ける
大切なポイントを3つにまとめました!
レントゲン検査で左右対称ではなくなり、白い部分が増える
レントゲンは空気は黒く見てるが、虚脱していると白く見えてしまう。
※虚脱すると肺の中の酸素が減るため
聴診で肺の音が小さく聞こえる
そのときに、肺を聴診すると呼吸音が聞こえますが、
気胸であると、肺が収縮しなくなるので、
呼吸音も聞こえづらくなります。
酸素飽和度が、低下する
本来は、95~100%という値が表示され
苦しいと感じる事はありません。
しかし、気胸になるとガス交換がしっかり行えないため
血液中に二酸化炭素が増え、酸素飽和度が低下します。
それによって苦しくなってしまうのです。
気胸の判断には重要なポイントになります。
どんな治療が行われるの?
自然気胸の治療には大きく分けて3つがあります。
安静
胸腔穿刺
胸腔ドレナージ
安静
・気胸が軽度と判断された場合。
医師の判断により自然回復を待つことがあります。
最終的にはレントゲン写真で状態を判断します。
胸腔穿刺
・こちらも軽度の場合に行われる事が多いです。
胸腔に針を刺し、肺に溜ってしまった空気を排出(脱気)させます。
胸水が溜ってしまっている場合も同様の治療が行われます。
胸腔ドレナージ
・中等度以上の場合に行われる治療です。
胸腔穿刺はその日のうちに終わりますが、
胸腔ドレナージは持続的に空気を排出する(脱気)するやり方です。
自然気胸の方への看護
自然気胸の方へどんな看護をしたらいいのか、
経験を元のまとめてみました。
・患者さんの呼吸状態をしっかり観察し、酸素飽和度の低下などがないか確認する。
・安静治療となった場合に、痛みがあった場合は痛み止めなど出してもらえないか医師に相談する。
・聴診で呼吸音に左右差がないか確認し、あった場合はすぐに報告する。
・胸腔ドレナージをしている時は、廃液の色や機械の設定が間違っていないか確認する。
患者さんをしっかり観察して、すぐに対応できるように知識を増やしておきましょう!
原因・症状を知りたい方→原因・症状
予防を知りたい方→予防しよう!