新人向け

盲腸を見極めよう!

こんにちは!看護師のろいです(*^_^*)

 

 

『急性虫垂炎(盲腸)』患者さんへの看護を

私の経験や知識をともにご紹介していきます。

『急性虫垂炎(盲腸)』については違うブログでまとめてあるのでぜひ活用してください。

原因・症状を知りたい方→原因・症状

予防を知りたい方→予防!!

虫垂ってどんな役割があるの!?

まず、虫垂がどこにあるか知っていますか?

虫垂は、
大腸の一番奥の盲腸と言う部分に

くっついた細長い袋上の臓器の事をいいます。

場所でいうと右下腹部に位置します。

虫垂は、

腸内細菌の善玉のすみかになっています。

何らかの影響で腸内細菌のバランスが崩れた時、正常な状態に戻すという役割をしてくれています。

ここに以前のブログ(急性虫垂炎の原因・症状)の原因によって

虫垂が炎症を起こしてしまうと『急性虫垂炎(盲腸)』になってしまうのです。

 急性虫垂炎を判断するために大切なポイント

上記のブログで急性虫垂炎(盲腸)の疑いのある症状はまとめましたが、

患者さんが病院を受診した際に急性虫垂炎(盲腸)を見分ける

大切なポイントを3つにまとめました!

症状が進行すると右下腹部が激痛になる


始めの症状は、

 ・心窩部痛
・悪心
・食欲不振
・嘔吐

右下腹部を触った際、押したときより離した時に痛みが強くなる

上記の事を反跳痛(ブルンベルク兆候)といいます。これは、腹筋の振動が壁側腹膜に伝わるために起こると言われています。

この他にも、

・ロブシング兆候
・ローゼンシュタイン兆候
・腸腰筋兆候

というものがありますが、一番有名なものがブルンベルク兆候です。

 

腹部CTや超音波検査で肥大した虫垂糞石を認める

虫垂は、正常な状態であれば

太さ:4~5㎜長さ:5~8cm程度

とさほど大きくありません。

ですが、急性虫垂炎になると

太さ:6~8mm以上

となるため、CT画像や超音波検査で大きくなって見えるのです。

他にも検査を行うことがありますが、

急性虫垂炎(盲腸)の判断には重要なポイントになります。

どんな治療が行われるの?

狭心症の治療には大きく分けて2つがあります。

虫垂切除術(外科的治療)

抗菌薬・絶食(保存的治療)

 

虫垂切除術(外科的治療)


手術にも、
・開腹術

・腹腔鏡下術

の2種類があります。

開腹術:右下腹部を斜めに約3~4cm切って行う手術

腹腔鏡下術:腹部に3~4ヶ所、5~12mmの穴を開け、手術用の器具を使って行う手術

今までは、開腹術が一般的でしたが、最近は手術痕が小さい腹腔鏡下術も増えています。

しかし、虫垂があまりにも大きくなりすぎていると開腹術でしか行えない事が多いです。

抗菌薬・絶食(保存的治療)

手術を行わず、薬や絶食などによって行う治療です。

症状や腹部の所見、検査結果が軽いときに選択されます。

1週間以上の入院が必要になる事が多いです。

万が一、良くならなかった場合は手術が適用されますが、

最初の段階より手術が難しくなります。

この薬は覚えておこう!

①ゾシン(抗菌薬)

敗血症や腹膜炎などに使われる薬。

飲み薬ではなく、点滴。

②セフメタゾール(抗菌薬)

肺炎・腹膜炎などに使われる薬。

嫌気性菌に強い抗菌力。

③ロセフィン(抗菌薬)

敗血症・外傷・膿胸などに使われる薬。

半減期が長く、1日1回投与可能。

急性虫垂炎(盲腸)の方への看護

急性虫垂炎(盲腸)の方へどんな看護をしたらいいのか、

経験を元のまとめてみました。

 

・どこが痛く、ブルンベルク兆候などの有無を確認する。

・抗菌薬などによるアレルギー反応・副作用などが出ていないか確認する。

・手術の場合は、術前・術後の観察をしっかり行う。

・手術前後は、患者さんが緊張しているため説明や確認は念入りに行う。

 

副作用

・発熱・嘔気

・頭痛

・喉の違和感

・息苦しさ

 

患者さんをしっかり観察して、すぐに対応できるように知識を増やしておきましょう!

原因・症状を知りたい方→原因・症状

予防を知りたい方→予防しよう!

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